先日、民放で森友学園事件をめぐる財務省の公文書改ざん問題で、
改ざんを強いられた末に自殺した近畿財務局職員の赤木俊夫さんと
その妻をめぐる再現ドラマが放送されていた。
再現ドラマは、赤城さんの妻が、夫の死の真相を究明したいという
必死の思いで遊説中の安倍晋三に手紙を手渡しするが、
翌日、その安倍が奈良で銃撃されて死亡……というところで終わっていた。
赤木さんの妻は、改ざん当時の近畿財務局佐川理財局長に対して
損害賠償を求めて裁判で戦っていて、昨年末の2審も敗訴、
今後、最高裁へ上告するとして現在も闘っている。
妻の必死の闘いを支援し、国民に事件を知らせるという目的で
こういう番組を作る良心的なテレビマンがいるんだなと思ったが、
そもそも安倍晋三が存命なら、
絶対に放送されるわけがなかった内容である
という点がもっと掘り起こされなければいけないとも感じた。
安倍晋三という権力者が生み出した構造について、
「裏金問題」以上に検証されるべきものがたくさんあるはずだ。
自民党安倍派からは裏金問題で逮捕者が出て、
幹部らが事情聴取を受けるなど滅茶苦茶な状態だ。
「派閥をなくすべき」という主張もあるが、
国会議員のなかから内閣総理大臣を指名し、組閣するという
政治の仕組みのなかで、派閥の解消なんか本当にできると思って
言っているのだろうか?
かと言って、自民党から心離れた自称保守派たちは、
「アンチ自民党だけど、安倍晋三は恋しい」という状態。
「保守っぽい」ことを叫んでいるへんなミニ政党がぽこぽこと
出現しては、政治を志しているとは到底思えない言動ばかりを
振りまきながら、醜態だけを見せているという支離滅裂ぶり。
私利私欲のために参院選全国比例区で1議席をとる、なんていう
ふざけたやつも野放し。
安倍政権は日本になにを遺したのか?
「安倍的なるもの」とはなんだったのか? それは消えたのか?
ここを解体し検証しておかなければ、新しい時代は来ないのでは?
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とても重要な議論が行われます。
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